大きい石は砕いて流す「ESWL治療」
体の外から衝撃波を当てて石を粉々に砕く治療
石の大きさが5ミリ以上の場合は尿管から排出できないため、石を砕き小さくする体外衝撃波砕術(ESWL)という方法があります。
この治療はドイツで研究開発されたもので、水中の電極放電が衝撃波を発生させる技術を応用して、体内の石を粉砕します。
骨や内蔵に影響を与えることなく、結石のみを粉々にしてくれるのが特徴です。
通常、1時間ほどで数千発の衝撃波を与え、石を砕きます。
尿路結石の外科治療の9割が、このESWLですが、石が大き過ぎる場合や、石の位置、または子どもや妊娠中の人などはESWLが行えないことがあります。
そのような場合には、尿道から内視鏡を注入し、レーザーで粉砕する経尿道的尿管結石粉砕術(TUL)という治療が選択されます。
横になっているだけで終わる体外衝撃波破砕術「ESWL」
台に横たわり、石のある位置に衝撃を和らげるジェルを塗りその上から衝撃波をあてます。
石の状態や大きさなどにもよりますが、一回の治療時間は約1時間で、うまくいけば1日で終わることもあります。