全身エリテマトーデスの主症状について

皮膚と関節の症状が多くの人に共通!それ以外は無限のパターンがある全身エリテマトーデス

全身エリテマトーデスの症状は非常に幅広くなっています。
それこそ全身とついているだけあって、身体の様々な部位に症状が起こります。
中でも特に多くの患者に共通する症状が、皮膚および関節の症状です。

そして、全身エリテマトーデスではそれらに加えて内臓や血管などにも症状が起こります。
さらに症状の組み合わせは患者それぞれによって違い、中には全身のありとあらゆる場所に炎症を起こす人もいれば、内臓器官には炎症が起こらないような軽度の症状が続く人も存在します。

多くの人に共通する皮膚症状

全身エリテマトーデスが発症した際に起こる皮膚の症状としては、赤い湿疹が代表的です。
そしてこの湿疹は蝶が羽を広げたような形で現れるところに大きな特徴があります。
また、コイン型の湿疹が起こるものも全身エリテマトーデスの大きな特徴となっています。

それらに加えて、様々なストレスによって手の指が白くなったり、紫色に変色するようなレイノー現象も起こる場合があります。
このように全身エリテマトーデスは皮膚に起こる症状だけをとっても様々な種類が存在するのです。
ただし、皮膚に起こる症状は一見して異常を理解することができる程度のものが多いため、上記のような症状があった際は全身エリテマトーデスを疑って早期に病院の診断を受けるようにしましょう。

関節の炎症

リウマチなどの自己免疫疾患と共通する要素として、全身エリテマトーデスには関節の炎症も存在します。
関節炎が起こった際は、歩くことすら困難になるほど関節が痛む場合もあります。
このような皮膚の症状と関節の症状は全身エリテマトーデスが発症している多くの患者さんに共通するものであるため、病気に気づくことのできる第一歩となります。

恐ろしいほどの幅広い症状

さらに全身エリテマトーデスにおいては上述した皮膚および関節の症状に加えて様々な部分に幅広い症状が現れます。
それこそ全身エリテマトーデスは自己免疫機能が自分自身の体を攻撃して起こるものであるため、具体的にどの部位が攻撃されるかによって起こる症状が異なるのです。

例えば血液に症状が起こってしまった場合は、白血球が減少したり血小板が減少したりします。
一方で中枢神経に症状が起きてしまった場合はうつの傾向が強まったり、妄想や痙攣や過度の恐怖感などが現れてきます。

さらに肺に症状が行った場合は息ぎれ、呼吸困難が起き、腎臓に症状が起こると蛋白尿が出現し、血圧が高くなる恐れもあります。
このように全身エリテマトーデスの症状は一概に語ることはできません。
これらの複数の部位にさまざまな症状が現れた場合は、全身エリテマトーデスが発症している恐れがあります。
早期に病院の診断受けましょう。

自己免疫疾患と遺伝の可能性

2020年3月1日