睡眠にまつわるさまざまな病気
睡眠障害や不眠症は、高血圧や糖尿病、肥満などにも関していることが明らかになりました。
メタボ予防や肥満予防のためにも良い睡眠をとるように心がけましょう。
病気の一覧
- 睡眠関連呼吸障害
- 睡眠関連運動障害
- その他の中枢性過眠症
- 睡眠時随伴症
- 概日リズム睡眠障害
- 不眠症
- 孤発性徴候(正常変異など)
徹夜で血圧が上昇する
睡眠障害は、糖尿病、高血圧、肥満などの生活習慣病の引き金になることが明らかになっています。
海外のデータによると、高血圧総患者で不眠症状を保つ人は47.9%でした。
これはいい睡眠を取れないことによって、交感神経が休まらずに、夜になっても血圧が下がらない状態に陥っているからかもしれません。
一晩徹夜をすると血圧が約10mmHgも上昇するという報告や、不眠症は高血圧症発症リスクを1.6〜1.8倍高めることが明らかになっています。
また抗高血圧薬の中には睡眠障害を引き起こす副作用を持つもののありますから注意し、気になることがあれば睡眠外来の医師に相談しましょう。
糖尿病患者の半数が不眠症
糖尿病患者の約50%が不眠があると回答していることがわかりました。
通常眠りにつくと副交感神経が優位になり、体がリラックスしてインスリンの働きが活発になり、血糖値も下がります。
しかし睡眠障害になると、交感神経が優位になってインスリンの働きが悪くなり、血糖値も高くなります。
また、糖尿病患者さんは、頻尿、喉の渇き、痛み、しびれなどで不眠になることも多いので、注意しましょう。
不眠症は太る
肥満と睡眠障害の関係も指摘されています。
レプチンは脳の中枢神経に働いて食欲を抑える働きをするホルモン、グレリンは食欲を増進させるホルモンです。
実は睡眠不足になるとグレリンが増えて食欲が増し、レプチンが減って食欲を抑制できなくなるという、非常に太りやすい状態に陥ってしまうのです。