更年期は不安になる
将来への漠然とした不安でいてもたってもいられず、自分の無力ばかりが感じられて塞ぎこみがちで毎日鬱になる。
多くの女性にとっては、更年期は喪失感や、心が満ち足りず、もの寂しい寂寥感(せきりょうかん)を呼び起こすものです。
更年期の様々な症状、特に精神症状は、喪失感、寂寥感を背景としてあらわれてきます。
その代表的なものが不安感や抑うつ状態です。
注意するポイント
不眠やのぼせなど、身体的症状を伴う場合には、ホルモン補充療法や漢方療法が有効で、これらの症状が良くなると、不安感や抑うつ状態も軽快することがあります。
初診で、医師にじっくり話をいいてもらい、一度自分の悩みや苦しい状態を吐き出してしまうと、そうした症状がかなり改善することが多いものです。
症状が強い場合は向精神薬が有効で、ベテランのカウンセラーによるカウンセリングが効果的な場合もあります。
日頃のアドバイス
夫や娘など周囲の人は「わかってるよ」とか「今に元気になる」とか、励ましの言葉をかけ、更年期症状であることを理解していると本人に示すことが大切です。
気合を入れてもらうことも大切なので「一緒に頑張ろう」と声をかけるのも良いでしょう。