更年期のサイン
一番多いのが月経周期の乱れなどの月経不順。
特徴的な症状に、のぼせやほてり、異常発汗、動悸、不眠、イライラなどがあります。
そろそろ更年期に入ったかなと気づくサインとして、一番多いのが、月経不順です。
それまで毎月訪れていた月経の周期が乱れ、早く来たり、遅れがちになるなど、人により異なります。月経の持続日数も短くなったり、長くなったり、あるいは両方が入れ替わりにあらわれる人もいます。月経血の量も減る人もいれば増える人もいて、人によりまちまちです。
月経不順になってから月経が泊まって閉経を迎えるまでの期間も人により様々ですが、普通2〜3年というひとが多いようです。
したがって、40代なかばになってそうした月経の異常に気づいたら、更年期になったと思ってほぼ間違いないでしょう。
のぼせ、異常発汗、動悸、不眠などが出てくる
そして、更年期初期には、月経不順に前後して、のぼせやほてり、異常発汗、動悸、頻脈、手足の冷えなどの「血管運動神経症状」や、不眠やイライラ、鬱、頭痛などの「精神神経症状」を感じ始める人が出てきます。
これらは、女性ホルモン、特にエストロゲン(卵胞ホルモン)の急激な現象によって引き起こされる自律神経失調症であり、更年期症状、更年期障害の特徴的な急性症状なのです。
閉経後に見られる症状
これに対して、急性症状が収まった後や、閉経後に見られることが多いものに、膣や尿道粘膜の萎縮による性交痛や膣炎、膀胱炎、尿失禁があり、また皮膚のカサつきやかゆみ、しびれなどの皮膚症状、及び粘膜の感想による目や喉、鼻の異常などの症状があります。
他にも、腰や膝などの関節軟骨が固くなって弾力を失うため、腰痛や膝関節痛などの関節の痛みも多くあらわれます。
そうした症状があり、つらい場合には、「更年期外来」や「更年期医療に詳しい婦人科」などを受信し、まずは相談してみましょう。