身体の全てに異常が起こる恐れあり!全身エリテマトーデスの恐ろしい特徴
全身エリテマトーデス(SLE)は、原因不明の自己免疫疾患です。
自己免疫疾患とは、本来は自分の体を外的な要因から守るために存在する免疫機能が、自分自身の体を攻撃してしまうことによって様々な症状を発する病気の総称です。
しかしながら、前述した通り全身エリテマトーデスの具体的な原因は未だ解明されていません。
そのため、全身エリテマトーデスは難病に指定されています。
全身エリテマトーデスには非常に幅広い様々な症状が現れるため、事前に知識を仕入れて自分自身をしっかりと観察していくことが必要となります。
幅広い症状
全身エリテマトーデスの症状は非常に幅広くなっています。
そのため、特定の症状から自分自身が全身エリテマトーデスなのか否かを判断することが難しくなっています。
2013年の段階で全身エリテマトーデスとして難病の申請をしている人は、約6万人ほどでした。
しかしながら、症状が幅広いことから他の病気と勘違いしてしまっている人もいると考えられ、日本においてはその2倍程度の人が全身エリテマトーデスに罹患しているのではないかと考えられています。
また全身エリテマトーデスは、女性に圧倒的に多い病気となっています。
男女比はおよそ1:9となっています。
そもそもリウマチなどの自己免疫疾患も女性に大きく多くなっています。
そのため、女性ホルモンが大きく関わっているのではないかと考えられることもありますが、正確なところは未だわかっておりません。
全身エリテマトーデスは全ての年齢において発症する恐れがあります。ただしその中でも最も多く発症しているのが20歳から40歳の女性となっています。
誘因
全身エリテマトーデスはある時を境に急に発症するものです。
そのため全身エリテマトーデスを発症させる要因(誘因)が存在します。
誘因として挙げられているものには以下のものがあります。
- 紫外線
- ウイルス感染
- 怪我
- 手術
- 妊娠
- 出産
- 薬の摂取
繰り返しになりますが、現代においても全身エリテマトーデスの具体的な原因は解明されていません。
しかしながら、上記の誘因からわかるとおり、全身エリテマトーデスは、自分自身の体に異常や刺激が発した際に、それがきっかけとなって発症する恐れのある病気なのです。
こういった点は自己免疫異常とも整合性のあるものであり、全身エリテマトーデスの原因を解明していくための貴重な要素となります。
今後、全身エリテマトーデスの全容が解明されて、一人でも苦しむ人が少なくなってほしいものです。