更年期脂肪の薬物療法と副作用

更年期脂肪の治療イメージ

副作用に注意!薬物療法は更年期脂肪の治療に役に立つ

更年期脂肪は食生活を見直し、運動の習慣を持つことで多くを改善していくことができます。
しかしながら、誰もが簡単に食生活と運動習慣を改善できるわけでもありません。
中には加齢により体が不自由になり、運動に十分に取り組むことができない人もいるでしょう。

そのような際には薬物療法を用いた更年期脂肪の治療が行われます。
用いる薬物にも種類があり、あなたに最も適したものを診察を経て利用していくことが求められます。
また薬物治療には副作用のあるものもあるため、十分な注意が必要です。

更年期脂肪に用いられる薬物

更年期脂肪の改善に用いられる薬物としては、以下の4種類が代表的です。

更年期脂肪の改善薬
  • ホルモン補充薬
  • 漢方薬
  • プラセンタ療法
  • 精神安定剤および抗うつ剤

ホルモン補充薬とは、その名のとおり女性ホルモンを補充するものです。
更年期には体内の女性ホルモンが減り、それが様々な不調の原因となります。
女性ホルモンの低下は体に脂肪を蓄積させるのみならず、動脈硬化高脂血症を引き起こす恐れがあります。
そのため、減少した女性ホルモンを補うことで、それらの症状を和らげるのです。

更年期脂肪には漢方薬もよく利用されます。
つまり漢方の作用により代謝を回復させていくのです。
漢方薬は西洋薬ほどの即効性こそありませんが、その分副作用も穏やかで、個人に合わせて処方を変えることができる点が魅力です。
更年期により脂肪が蓄積しやすくなった体については、漢方の力で脂肪を落としていきましょう。

プラセンタ療法はプラセンタ(胎盤)のエキスを体内に注射する治療法ですが、更年期脂肪にも効果が期待できます。
胎盤に直接薬物を投与することで、ホルモンバランスを整えることができるためです。
また更年期には体内の不調が重なり、ストレスが溜まりやすくなります。
そのような場合は精神安定剤抗うつ剤を利用して、気持ちをコントロールし、ストレスによる過食を防ぐことで更年期脂肪を改善することができます。

副作用に注意

薬物療法には副作用のあるものがあります。
そのため、薬物を使用する際は医師と相談してあなたに適したものを選んでください。
また使用頻度や使用期間についても医師の指示を適切に守る必要があります。
特に精神安定剤や抗うつ剤は、気が優れないときにすぐに服用してしまうことがありますが、過度の利用は逆に精神を不安定にする恐れがあります。

薬物療法は食事療法運動療法よりも即効性がありますが、副作用の存在についてはしっかりと注意する必要があるのです。
理想の方法としては、食事療法と運動療法を基本にして、それでも体調がすぐれないときに医師の指示に従って薬物療法を試しましょう。

肥満の原因とダイエットイメージ

肥満体質を変えるホルモン

2020年3月1日